ダックス指数は木曜、一時26,685.23ポイントの史上最高値を付けたものの、米ハイテク株、とりわけ半導体株の急落が欧州市場に波及し、独半導体装置・チップメーカーが二桁の下落となったため、前日比0.4%安の26,325ポイントで引けた。ナスダック指数は米市場寄り付きで5%以上下落し、人工知能(AI)関連銘柄の売りが加速した。
主要ポイント
- ダックスは一時26,685ポイントの史上高値を付けたが、ナスダックが5%以上急落し、26,325ポイント(-0.4%)で引けた。
- 独半導体セクターが直撃:インフィニオン-8%、MDAX/SDAXの装置関連銘柄が-9%〜-14%。
- 指数は直近2週間で5%以上(約1,400ポイント)上昇し、25,000〜25,600ポイントのレンジを上抜けていた。
- 反落でブレイクアウトの真偽が試される;25,600ポイントが重要なテクニカル・サポートに。
- 次の催眠剤:米半導体大手の業績ガイダンス、CPI・小売売上高によるFRB政策経路の判断。
エグゼクティブ・インテリジェンス・ブリーフ
史上最高値更新から一転、上げ幅を帳消し
米中間選挙の結果への期待、中東情勢の外交的進展への期待、エネルギー価格の低下、債券利回りの低下といった材料が当初、ダックスを史上最高値へと押し上げた。しかし、米市場の寄り付きから数分でその上昇分は消失した。指数は直近2週間の取引で5%以上、約1,400ポイント上昇し、初秋以来、相場の上値を抑えていた25,000〜25,600ポイントのレンジを持続的に上抜けていた。
半導体サプライチェーンが直撃を受ける
売りは極めて集中的だった。ダックス構成銘柄の主要な半導体株であるインフィニオンが8%以上下落。MDAXではシルトロニック、アックストロン、ネメチェック、ズス・マイクロテックが9〜14%安となった。SDAXのLPKFとPVAテプラも約12%下落した。ウェハー加工、成膜、リソグラフィー装置メーカーにわたる広範な下落は、個別銘柄のリスクではなく、半導体設備投資サイクルそのものの広範な再評価を示唆している。
テクニカル面:ブレイクアウトが即座に試される
木曜の反落は、25,000〜25,600ポイントのレンジからのブレイクアウトが最初の本格的な試練に直面したことを意味する。指数は高値から反落したものの、レンジ上限の上方で引けており、ブレイクアウトはテクニカル的には維持されている。しかし、わずか2週間で1,400ポイント上昇したスピード調整の余地がほとんどなかったため、米ハイテク株の弱含みが続けば利益確定売りに脆弱だ。
先行き:米決算とマクロ指標が焦点に
市場の焦点は、今後発表される米主要AI関連半導体企業の業績ガイダンス、および米CPI(消費者物価指数)と小売売上高といったマクロ経済指標に移る。これらはFRBの利下げ観測を左右し、ハイグロース・テクノロジー株のバリュエーションは割引率に極めて敏感なため、利下げ期待の後退は、ダックスの最近の上昇をけん引した銘柄群に不均衡な打撃を与えることになる。米中貿易休戦の裏で深まる重要鉱物めぐるサプライチェーン戦争の文脈でも、サプライチェーンの再編リスクは依然として残されている。
