連邦準備制度理事会(FRB)と連邦預金保険公社(FDIC)は29日、資産2500億ドル超の15銀行組織が2025年10月に提出した破綻処理計画(リビング・ウィル)について、いかなる短所も欠陥も認められなかったとのフィードバックレターを公表した。また、BNPパリバについて、2021年計画で指摘された短所が解消されたことを確認した。
主要ポイント
- FRBとFDIC、資産2500億ドル超の15行の2025年破綻処理計画で短所なしと判定
- BNPパリバ、2021年計画の短所を解消
- 名指し6行:アメリカン・エキスプレス、バークレイズ、BNPパリバ、ドイツ銀行、UBSグループ、他9行は非公表
- カテゴリーII・III行向けにテンプレートレターで今後の期待を提示
- クリーンな審査結果、システミック重要行の処理可能性への信頼を裏付け
エグゼクティブ・インテリジェンス・ブリーフ
共同審査で全15行が合格
FDICとFRBは、2025年10月に資産2500億ドル閾値を超える15銀行組織から提出された破綻処理計画を共同審査した。いわゆる「リビング・ウィル」と呼ばれるこれらの計画は、各行が重大な財務的困窮や破綻に陥った際の秩序ある処理戦略を示すものだ。
両当局は15行すべての提出計画において、欠陥より軽度な「短所」すら認めなかった。プレスリリースで名指しされた6行は、アメリカン・エキスプレス、バークレイズ、BNPパリバ、ドイツ銀行、UBSグループ。残り9行は個別に公表されていない。
BNPパリバ、過去の短所を解消
注目されるのは、BNPパリバの2021年計画で指摘されていた短所が満足いく形で解消されたと判断された点だ。当該短所の具体的内容は公表されていない。短所とは、欠陥(正式な是正計画が必要で、規制制限の対象となり得る)には至らない計画上の弱点を指す。
規制フレームワークと段階的期待
破綻処理計画の要件は資産規模とシステミック重要度で階層化されている。カテゴリーI(通常は米国GSIB)および外資系カテゴリーII(今回審査対象)は2年サイクルでフル計画を提出する。両当局は、2025年10月提出期限のカテゴリーII・III行向けにテンプレートレターを発出し、今後の提出に対する監督期待を示した。
今回、最大手・最複雑な機関群で欠陥がゼロだったことは、リーマン・ショック後に構築された破綻処理計画枠組み――大手行を納税者負担やシステミック混乱なしに処理できるよう設計されたもの――が意図通り機能していることを示唆する。
市場インプリケーションと今後の見通し
債権者・カウンターパーティーにとって、今回のクリーンなフィードバックはシステミック重要機関の処理可能性に関する不確実性を低減し、資金調達コストの抑制やデリバティブのネット決済・担保取決めへの信頼を支える。次回フル提出は標準的な2年サイクルに従い、中間アップデートは通常年次で求められる。市場参加者は、両当局のウェブサイトでPDFとして公表される個別フィードバックレターを監視し、継続的改善が求められる行固有の領域を把握すべきだ。FRB、オンタリオ・バンコーポレーションに書面合意 ガバナンスと資本で懸念、FRB、ピープルズ・バンコープとシチズンズ・ナショナルの合併を承認。
